2007年に自分のカンパニーを結成した彼女は前回のビエナルで新人賞を獲得。
今回はカンテ、ギターに俳優というコンパクトな構成で
“全てのアーティストの母に、全ての母に、全てのアーティストに”
捧げた作品で登場。昨日の「アレハンドリア」にひきつづき、
演劇+フラメンコの作品である。
劇場の舞台に出た踊り手とその母の物語は
踊り手エストレージャ(ラ・チョニ)の
母グロリアに扮した俳優(フアンホ・マシアス)のモノローグですすむ。
このモノローグが、アンダルシア弁の、おばさんたちのカリカチュアで
いうことなすこと、、おもしろおかしくいかにもな感じで
客席は爆笑の連続。
その合間にバイレ(あ、反対か?)が
ソンブレロをつかったグアヒーラ、
カスタネットのシギリージャ、
マントンのカーニャ
チンチンをつかったサンブラ
バタ・デ・コーラのアレグリアス。。。
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
シギリージャでは頭に花を付け忘れた彼女をおいかけ母が舞台にでるわ、
カーニャではマントンを間違えたといっては取りにいくわ
サンブラは歌が「ニーニャ・デ・フエゴ」、フエゴ=火事で
火事だといって母大騒ぎ
アレグリアスでは母に怒り爆発な歌い手(アリシア・アクーニャ)と
踊り手がはりあい、カスタネットたたいてけんか(秀逸)をしたかと思うと
ついにはおかーさんもバタ・デ・コーラで登場とゆう。。。
最後は母に捧げる歌(マヌエル・ロンボ)でおわるが、
基本はお笑いフラメンコ。
演劇系の演出家がついているので、構成、舞台上の動きなどは整理されていて
安心してみていられるし、時代設定(20世紀前半)にあった衣装や振付け、ギターも、
踊り手、歌い手、ギタリストたちの小芝居もわるくない。
バラエティーショー的フラメンコ、これもひとつの道なのかも。
同じ時間ロペ・デ・ベガ劇場では「ムヘレス」
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
フアナ・ラ・デ・ラ・ピパ、ドローレス・アグヘータ、マカニータが
モライートとディエゴ・アグヘータの伴奏で熱唱。
23時半からはオテル・トリアーナで「クアトロ・アセス・デ・フラメンコ」
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
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