2010年9月21日火曜日

パコ・エスコバル

ビエナルは世界最大規模のフラメンコ・フェスティバルである。
がたくさんの公演があるせいか、ときに、とんでもないものをみることになる。
20日のパコ・エスコバルがそうだった。

ロペ・デ・ベガ劇場のアンドレス・マリン公演はヘレスでみていたこともあって
23時開演のこちらへ足を運んだのだったが。。。

絶句。
ぜんぜんギターが弾けてないのだ。
音が出ていない.プルサシオンの問題?
ずっとギターをなでてるだけ、という感じ。
家で練習しているような雰囲気。
この人、本職はセビージャ大学コミュケーション学部スペイン文学の先生。
プロじゃないから、といえばそれまでなのだが、
プロじゃない人がビエナルにでてくるのなら
それなりの実力があるべきではないのか?
これでいいならなんでもありになってしまう。
カンテ、ピアノ、パーカッション、バイオリン、
ビオラ・ダ・ガンバ、バンドネオンというグループだったのだが、
コンサートの主人公が頼りないから、グループでの一体感などもとうていなく、
コンパスもぐちゃぐちゃ。
パルマははずすし、カンテもはずす。
観客は途中で席を外す。。。
2時間にわたるコンサート。

©Luis Castilla/Bienal de Flamenco

数少ないギターのリサイタルだからと足を運んだ人がいたら
めちゃくちゃ失望するか、
これでだいじょうぶならオレだって、と気持ちが明るくなったか…

フラメンコ・ギターに人材がないわけではまったくなく
ここ数年でCDをリリースした中にも
ミゲル・アンヘル・コルテスやヘスース・トーレス、アントニオ・レイといった
ふだんは伴奏中心だが、しっかりした素晴らしい演奏をきかせてくれる人がたくさんいる。
ビエナルは、その名にふさわしい、質の高いアルティスタを選ぶべきだ。


ロペ・デ・ベガ劇場は前述のアンドレス・マリン。
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco

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