©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
ハビエル・バロンは生まれ故郷の
セビージャ県アルカラ・デ・グアダイラへのオマージュというべき作品
「バイベネス」
アルカラ、モロンを行ったり来たり。
幕開きはブレリアのフィエスタ。
ハビエルはコーデュロイの上着だし
ギタリストたちは帽子をかぶっていたりと、
田舎町の街道のベンタ、
古くからある食堂/飲み屋での
フィエスタの雰囲気だ。
のっけにみせた、ブレリアのちょっとしたひと踊りのすごいこと。
一緒に踊るカルメリージャとの組み合わせも悪くない。
踊り手はほかにダビ・ペレス、アナ・モラーレス、チョロと
実力派をそろえ
ホセ・バレンシアも歌い踊る、
その楽しさ。
ソレアがはじまったかと思うと
ダビとチョロ、男二人のシギリージャスへ
そしてまたソレアへと戻る
ハビエルとアナのロンデーニャ
美しいパレハの振付けだ。
ラウル・ロドリゲスの弾くキューバの弦楽器トレスではじまるグアヒーラに
ラファエル・ロドリゲスのギターが重なり
チョロのサパテアードがそこに加わる。
再びハビエルがソレアのサパテアードをきかせる。
ハビエルは出演者それぞれにみどころを、
光のあたる場所をあたえ
そして自らも輝く。
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
バイオリン、ギターとトレスで18世紀?の曲、
パナデーロが演奏され
カスタネットを手にしたアナとダビがボレーラを踊る。
アナのきちんと訓練された形が気持ちよい。
ダビ・パロマールとカルメリージャの歌うアレグリアス
ラファエルのギターソロ
そしてハビエルのブレリア!
とんでもなく美しくフラメンコなブエルタをみせてくれた。
そしてアレシス・レフェブレのバイオリンと
ラウルのトレスでのファルーカ!
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
美しい音楽での最高のフラメンコ
ハビエルは明晰で正確なサパテアードもさることながら
腕の動きが美しい
一転してカルナバルのムルガとよばれるおふざけソング
パンが有名なアルカラにちなんで全員がパン屋さんの格好で
パンや麺棒を手に歌い踊るタンギージョ
ホセ・バレンシアのサエタ
ダビ・パロマールの語り
ディエゴ・デル・ガストールのブレリアのリズムでのフィン・デ・フィエスタ
かつてのハビエルの作品「ディーメ」にも似た
幸福感が劇場を包む
アンコールではホセ・カラスコのコンガにあわせて
ラファエル・ロドリゲスがルンバを歌い踊り
いやいや楽しかったです。
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