10月1日。ビエナルも後半。セントラル劇場では
ウエルバ出身のギタリスト、フアン・カルロス・ロメーロのリサイタル
新譜「エル・アグア・エンセンディーダ」の発表コンサートでもある。
しっとりとしたソロのソレアにはじまり、躍動感のあるブレリアにおわるまで
全てのコンサートを病に苦しんだ妻と子供にささげたフアン・カルロス。
エル・プルガやスーシの娘メルセデス・アマドールとカルメン・モリーナ、
双子のパルメーロ、ロス・メジらのコーラスやバイオリンなどもはいるものの
あくまでも主役はギターという正攻法のリサイタル
ティノ・ディ・ジェラルドのパーカッションが心地のよいリズムをきざみ
その上をすべるように流れるギターの音色。
会場に姿を見せた師マノロ・サンルーカルに捧げた曲に加わったアレシスのバイオリンが
パコ・トロンホへのファンダンゴ・デ・ウエルバをも歌う。
華やかなアレグリアス
カルメンが歌うナナの美しさ。
1時間ちょっとのコンサートだったが
ギターを愛する者には素晴らしい時間だったことだろう。
ロペ・デ・ベガ劇場ではアントニオ・エル・ピパ「プエルタス・アデントロ」
2007年マラガ・エン・フラメンコで初演された作品だ。
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
オテル・トリアーナでは「ネグロ・コモ・ラ・エンドリナ」
ペドロ・ペーニャとイネス・バカンを中心に
トナ、カンティーニャ・デ・ピニーニ、ブレリアス・アル・ゴルペ、
ソレア、ロマンセ、シギリージャとながれるような見事な構成で
レブリーハならではの曲を堪能。
伝統的なフラメンコをきちんとみせたのは企画構成のテレ・ペーニャの功績だろう。
ディエゴ・マルガラの優雅な舞いと
コンチャ・バルガスの、歩くだけでもフラメンコな、熱さに
マリア・ペーニャも熱唱。
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
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