マリア・パヘスとコンテンポラリーのシディ・ラルビ・シェルカウイ、
「ドゥーナス」砂丘はたとえようもなく美しい作品だった。
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
布の中から近づく二人
顔をだすと布は蝶の羽根にも似て
やわらかな腕の動きは会話のよう
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
布に包まれた二人
布で囲まれた空間
ピアノとバイオリンの美しい曲に
やがてギターが加わりタラントへ
同じ動きをしていても
ニュアンスがまったくちがう二人
それは東と西 東洋と西洋の違いのようでも
男と女の違いのようでもあり
思想や宗教の違いのようでもあり
それでもそこにあり
かかわり合い
時に争い、時によりそい、重なり合う
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
シディが砂に指で描く絵がスクリーンにうつしだされる
マリアが腕をのばすとそれが木の枝になる
マリアが舞台を去っても
絵を描き続ける。
アダムとイブ?
生まれて育ってそして?
9月11日?
たくさんのクエスチョンマーク
二重の影とシギリージャスを踊るマリア
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
インド風の音楽
アラブの歌声
そしてフラメンコ
布と光と影の魔法
砂丘のようなベージュの世界が青にそまる
砂漠の夜?
シディがこどものように抱いていた布が
マリアに抱かれマントンのようにひるがえる
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
シディもサパテアードをふむが
それはフラメンコをまねするとか、
フラメンコを踊るとかではなく
まったくちがうものになっている
サパテアードがうまくいかないのではない
リズムも完璧だが
マリアが大地を踏むとすれば
彼は雲を踏んでいる、
空にうかんでいるかのようなのだ
アラブの歌とフラメンコが重なり合う
最後はひとつの布で腰までをつつんだ二人が
上体だけで踊る
ひとつになってもひとつではない
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
1975年ベルギー生まれ
モロッコ人の父とベルギー人の母をもつ、
今、最も注目されているコンテンポラリーの振付家の一人という、
シディの、美しすぎるその動きが
ふたつの文化を生きている彼ならではの創造力が
フラメンコにも新しい意味を、発見をあたえた
ロペ・デ・ベガ劇場ではマリナ・エレディアのリサイタル
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
ゲストにパリータ、ファルキート、ディエゴ・デ・モラオと豪華なかおぶれ
オテル・トリアーナではセグンド・ファルコン、ラロ・テハーダらの
「エンサジョ・イ・タブラオ」
マノロ・マリンが秀逸
©Luis Castilla/Bienal de Flamenco
ゲストにパリータ、ファルキート、ディエゴ・デ・モラオと豪華なかおぶれ
オテル・トリアーナではセグンド・ファルコン、ラロ・テハーダらの
「エンサジョ・イ・タブラオ」
マノロ・マリンが秀逸
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